上野の山でネズミめぐり

“国際博物館の日”記念事業『上野の山でネズミめぐり』に参加してきた。
パンフ_110525

上野にある
・東京国立博物館
・国立科学博物館
・上野動物園
三館連携イベントで、毎年動物を一つ決めて学ぶツアーガイド。



◆上野動物園
動物園では生きたネズミの観察。ネズミ、と言ってもげっ歯類ね。

オグロプレーリードッグ
プレーリードッグ1_110515
ちょうどお食事中。
名前の由来は「鳴き声が犬に似てるから」。鳴き声聞いたけど、チョット無理がある気がするw
プレーリードッグ2_110515
草原に穴を掘って暮す為、穴の中で邪魔にならないよう耳と尻尾が短い。

カピバラ
カピバラ_110515
ちょうど入浴中。げっ歯類最大の種。
水に潜るので、耳・目・鼻が顔の上の方に寄っている。

カナダヤマアラシ(左)とマレーヤマアラシ(右)
カナダヤマアラシ_110515 マレーヤマアラシ_110515
どちらもヤマアラシで住んでいるのも同じ森だが、カナダヤマアラシは樹上、マレーヤマアラシは地上で生活する。
その差がトゲトゲにはっきり表れている。
地上にくらすマレーヤマアラシの方がトゲが硬い。カナダry に比べ敵に襲われる事が多いため、攻撃力が高くなってる。
トゲは後ろ向きなので、攻撃するときには後ずさりダッシュ。想像するとチョット間抜けだw
抜け落ちたトゲを触らせてもらったが、先端の方がザラザラしてて『返し』の効果があるらしい。コレは痛いよ・・・

暮す場所による体の作りの違いがよく分かった。

『観察』の次は実際にネズミに『触れる』。
ハツカネズミ達_110515
お世話になったのはハツカネズミの皆様。
ハツカネズミ_110515
木の枝やツルツルの棒を登らせて、手指や尻尾の使い方を観察、器用に使って上手に歩くもんだ。
手の上に乗せると、小さい指でシッカリ掴んでるのを感じる。すっごいカワイイ!
でも緊張のせいか、ウンコ何回もされたw
動物触ったの、久しぶりだなぁ。イツ以来だろか…



◆国立科学博物館
科博ではチョッピリ学術的なお勉強。
ざっくり箇条書き
・そもそも『ネズミ』と言ってもネズミ以外にネズミを冠する名の動物が多い
・南極とニュージーランド以外、ほぼ全ての地域で生息している
・同じげっ歯類でもリスはネズミに比べて脳容量が大きく、賢い
etc,etc…

座学は寝むいの何の… 正直1/3くらい寝てました。ごめんなさい…

でも、ここで目が覚めた。
ネズミ標本_110515
げっ歯類の剥製イッパイ!
壊さない程度に自由に触れていい、との事。
モモンガ_110515
モモンガ正面図。パワッチ! (パーマン見て育ちました)

基本的に剥製は伸びた姿勢なんだけど、展示する際に綿を詰め、フレーム入れて『ポーズを作ってる』らしい。
動物園では触れることが出来ない動物に触れる事が出来る貴重な機会。
当然、質感は生きている時と違うけど、毛並みや手足の骨に触れてみた。

防虫剤くせ~w



◆お昼ごはん
『上野のれん会』によるお弁当。4種類ある中から、天丼弁当をチョイス。
天丼弁当_110515
でらうまでらうま。



◆東京国立博物館
東博では美術品を見ながらネズミとの関わりを探る。
本館2階『日本美術の流れ』を回りながら、基本の解説にネズミエピソードを加えていく感じ。

染付大根鼠図大皿
大根鼠図大皿_110515
ねずみは大黒天の使い。『大根食うねずみ』→『大黒ねずみ』と掛けてある。
ねずみサンかわいいんだけど、よく見ると大根が二股。エロ大根じゃね~か!

鼠草紙
鼠草紙1_110515 鼠草紙2_110515
江戸時代の絵草子。鼠が人間のお嫁さんをもらう物語。
凄いのは全てのネズミに名前がついてること。設定細かいな。

小袖 鼠縮緬地水車引船模様
小袖_110515
裾に描かれた水際の青が、ねずみ色の地(曇り空)に鮮やかに映える。ねずみ色って地味な色なんだけど、すごく格好良くなりえるんだな。
江戸後期には倹約令の流れから鼠色の着物が流行ったとか。そんななかでも「粋」を求めた江戸ラー(江戸っ子の意)カッケー!



◆戦い終わって ~神々の黄昏~
三館を一通り回って、最後に質疑応答や解説員さんのトーク。
この企画、ここ数年やっているのだが毎年テーマを決めるのに往生するとの事。
三館で解説できる動物となるとナカナカ難しい。干支は東博と科博が年始の企画で扱うし。
今回のネズミは大きさ的にも実際に触れることが出来るし、いいテーマだったんじゃないかと。

動物園で生きたネズミを観察し、科博で分類学・解剖学的な解説を受け、東博で文化的な解説を受けた。多角的な視点で理解が深まり、大変よかった。
博物館が集まっている上野にしか出来ない、とても素晴らしい企画! 来年も是非応募しよう。

今回のイベントの先導旗。
旗_110515
スタッフの方が「頑張って作ったのに、この1回で用済みなんだよね」と残念そうにしていたので、記念に撮らせてもらう。
凄いカワイイ!

最後におみやげをくれた。
おみやげ_110515

動物園は動物絵はがきのセット。
おみやげ動物園_110515
げっ歯類+パンダ。

科博は忠犬ハチ公のノート。
おみやげ科博_110515
「なんで科博でハチ公?」と思われる方もいようが、科博にはハチ公の剥製が展示されてます。

東博は法隆寺宝物館の図録。
おみやげ_東博_110515
これ、買うと1,500円するんだよ! (*゚∀゚*)=3
よっぽど余ってたのかな(笑)



今回のイベント、これだけのボリュームで1000円は安い(笑)



東博内で解散したので、そのまま総合文化展を見学。



特集陳列 漆芸に見る桜
春の特集陳列。漆工を通して、桜と言うモチーフをいかに日本人が愛してきたかを見る。

桜蒔絵十種香箱
桜蒔絵十種香箱_110515

吉野山蒔絵小箪笥
吉野山蒔絵小箪笥_110515

吉野山蒔絵見台
吉野山蒔絵見台_110515

美麗な漆工品にウットリ… 眼福眼福。



見返り美人図
見返り美人図1_110515
菱川師宣筆の、美人画の有名所。
見返り美人図2_110515
自分の場合浮世絵と言うよりは、切手の図案のイメージの方が強い(笑)



五百羅漢図
江戸博の『五百羅漢展』の注目度が高い中、ここでも展示されてた。

第十三幅 六道 鬼趣
第十三幅_110515

第二十三幅 十二頭蛇 節食之分・中後不飲漿・一坐食節量食
第二十三幅_110515

第二十七幅 神通
第二十七幅_110515

第二十八幅 神通
第二十八幅_110515

第四十二幅 七難 風
第四十二幅_110515

圧倒的に細緻な書き込みと奇想。物凄い面白い!
単眼鏡がとても役立った。
これは『五百羅漢展』を絶対に見に行かないとな。



今日の東博は一ヶ月ぶりくらいだったんだけど、特集展示以外にも総合文化展の展示入れ替えがかなりあった。
浮世絵のコーナーに端午の節句に合わせて鐘馗様や金太郎の絵を展示したり、展示の中にも季節感をだしていてよかった。数ヶ月おきに展示入れ替えがあるのは知ってたけど、改めて飽きることない博物館だと感じた。
もう、年間パス買うしかない!
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