庭園美術館とイロイロ

今日も自転車。初めての施設が多め。



◆印刷博物館
特別展『日本のロングセラー商品』開催中。
ロングセラー商品展_111029
食品、文房具、医薬・化粧品、タバコ等、身近な商品のデザインを見る展覧会。
発売から30年以上経つロングセラー商品がズラリと約300点。

展示は古い順から大まかな年代順に並べられており、一番古いのは1597年発売の“宇津救命丸”と1602年発売の“養命酒”
歴史で言えば関ヶ原の戦い前後。400年以上愛されているって凄い。
100歳以上の商品は酒と医薬品が多い。

年代毎と商品毎にパッケージデザインのポイントが解説されている。
1911~1930年は、初等教育で最初に教わる綴りがカタカナだった事もカタカナ名称が多い理由の一つと考えられる。
チチヤスヨーグルト(1917年発売)はプラ容器が初めて認可(1966年認可)された食品。
チョットしたお勉強になる。

展示の最後を飾るのは“無印商品”
アンチパッケージで〆。でもアレだって立派なデザインだよな。

どれも見慣れたモノが並んでいるだけなのに、改めて見るとなかなか面白かった。

在場時間:約50分



◆日本棋院 囲碁殿堂資料館
始めて来る施設。JR市ヶ谷駅のすぐ近く。
囲碁殿堂資料館_111029
展示内容は囲碁の歴史や日本棋院の紹介、碁盤の名品など。

平安時代の宮廷女性が文化的教養として愛していたり、徳川家康が保護・奨励を図って家元制の基盤を作ったとか。
ただ普及していっただけでなく、メインの打ち手が女⇒男と変遷があるのが面白い。
まぁ、自分から見れば囲碁は女社会ですが(女流棋士目的で囲碁番組見てた)

囲碁入門を見ていながらルールを一切覚えなかったんだけど、ちょっと覚えてみたい気持ちはある。
格好良く碁石をパチーンと打ってみたい。

在場時間:約30分



◆虎屋文庫
特別展『和菓子を作る-職人の世界-』開催中。
虎屋文庫_111029

原材料や道具、書籍や絵画・写真も交えながら和菓子職人の世界を紹介。
一部に映像を使い、菓子の作製過程なんかも大変分かりやすい。
餡や砂糖の扱いは30~40kgの袋単位。色彩豊かで多様、きらびやかに見える和菓子の世界だけど、結構な腕力も求められる。
甘くない。

在場時間:約40分

美味しそうな和菓子をイッパイ見たので何か買おうかと思ったけど、そこはやっぱり虎屋。それなりのお値段。
コンビニであずきバー齧って我慢。



◆紅ミュージアム
江戸時代創業の化粧品屋さん“伊勢半本店”のギャラリー。特別展『工藝の再結晶』開催中。
紅ミュージアム_111029
宇和島藩伊達家に伝わる香道具“十種香箱”の復元品製作を紹介。

製作を担当したのは石川県を主とした工芸家陣。
漆工を中心に木工、金工、陶磁、多種多様な技術と素材が求められる。
原品と復元品が並べて陳列してあり、比較して見る事が出来る。
でも、メインはどちらかと言うと試作品や工具類、図面、担当者のコメントetc,etc…

モノ作りの一連の過程、技術伝承の取り組み、いつも美術館で工芸品を見るのとは違う視点で面白かった。

在場時間:約40分



◆目黒区美術館
特別展『DOMA秋岡芳夫展-モノへの思想と関係のデザイン』開催中。
秋岡芳夫_111029
目黒区に居を構えたデザイナー、秋岡芳夫の個展。
ぐるっとパスを利用して、観覧料¥900⇒¥0

ラジオや光学機器、学習教材といった工業デザインから、木工や地域社会のデザインへと“人の手”へと活躍の舞台を変えて行くのが興味深い。
「消費者から愛用者へ」ってイイ言葉だなぁ。著作も多いみたいだし、一度読んでみようか。

在場時間:約75分

震災以降、コレまでの生活を一度振り返ってみるような展覧会が増えたような気がする。



◆松岡美術館
特別展『日本の和美・彩美』開催中。
和美彩美_111029
日本人による作品のみを扱った収蔵品展。
ぐるっとパスを利用して、観覧料¥800⇒¥0

展示構成は
「いろどり・古伊万里」
「遥かなる時代―物語の絵画」
「風景を感じる~秋から冬へ~」
以下に何点か感想を。



古伊万里 “色絵 鷲雉子図 大皿”
鷲雉図大皿_111029
金彩がとても鮮やか。
中央の鷲も外周部の鳥もつがいで描かれてる。吉祥紋様なのかな。

古九谷様式 “色絵 芭蕉柳図 輪花鉢”
芭蕉柳図輪花鉢_111029
黄と緑の強烈な対比だけでなく、空白を嫌うかのような色付け。目に鮮やかと言うより、目に痛い(笑)
派手過ぎる!

鍋島 “色絵 紫陽花図 皿”
紫陽花図皿_111029
派手な作品がならぶ中、なんという清涼感(笑)



宮前秀樹 “近松家の人々”
近松門左衛門作品の主役達を描いた作品。
画面が大きいこともあるけど、人形の不気味感が凄い。暗い中で見たらチビるかも。



牧野三生朗 “嵯峨野常寂光寺”
紅葉に彩られた寺院門。無数に落ちた葉の一枚一枚にも及ぶ細密な描写。
旅情に誘われる作品。

吉崎道治 “雪の終着駅”
その雪深さから厳冬を思わせるハズなんだけど、積もった雪のフワフワした質感はどこか暖かさを感じる。
雪が音を吸収し、時間が止まったような世界。動きを見せるのは降り続ける雪のみ。

神田良子 “雪の山門”
うっすらと雪化粧した寺の山門。
写実的な描写で、凍てつくような寒さが画面から発せられてくる。



前回訪れた時は海外作品のみの特別展だったので、様相が反転。
新鮮な気持ちで観覧できた。

松岡美術館は用語等の解説が多め、かつ分かりやすい。
美術音痴の自分でも展示ジャンル問わず楽しめる。好きな美術館の一つだ。

在場時間:約70分



◆東京都庭園美術館
特別展『アール・デコの館 ‐東京都庭園美術館建物公開‐』開催中。
収蔵品ではなく、建物“旧朝香宮邸”そのものを鑑賞する展覧会。普段は禁止されている館内の写真撮影も可能。
ぐるっとパスを利用して、観覧料¥800⇒¥0

毎年この時期に開かれている建物公開だが、今回は特別。
建物改修のため、11月から休館。しばしのお別れとなる。
混雑するのは分かってたけど、ライトアップをお目当てに夜間開館される会期末にあえて見に来た。
庭美_夕方_111029
それにしても、こんなに列ができているとは思わなかった…
なんでもテレビでも取り上げられたとか。
庭美_入館時_111029
入館する頃にはだいぶ暗く。ライトアップが綺麗~

やっと入館した後も中でまた列ができており、コレには参った。本はよく読めたけど。
二階広間照明_111029
階段を上がった先、二階広間の照明。植物をモチーフにした意匠で、外形もどことなくキノコっぽい。
ウンザリするほど進まない列に並びながら、コレだけは飽きるほど鑑賞できた。

普段の展覧会ではお目にかかれなかった温室“ウインターガーデン”
ウインターガーデン_111029
白黒の市松模様がモダンでシャレオツ。
これだけコントラストがはっきりしてると、無機質的な印象も受ける。
植物を置いたら、部屋と対比的に見えるかな。目的は温室だから植物がメインのはずだけど、ココに置いたらインテリアとして目に映るような。
今まで写真でしか見たこと無かったけど、実際に見るとやっぱり面白い。新しい感想がうかぶ。

コチラも普段非公開の浴室。
浴室_111029
収まりきってないけど、天井がえらい高い。白とグレーの色彩と高く伸びた空間、寒そうな印象を受ける。
自分はココで風呂には入りたくないな。風邪引きそう(笑)

いつもお出迎えしてくれたラリックの玄関レリーフや香水塔。
レリーフ_111029 噴水塔_111029
次にお目にかかるには一年以上先か…



人が多いこともあって、解説読んでゆっくり鑑賞とはいかなかった。
写真を撮ろうと思うと人が写りこんでしまったり、そっちに気をとられる事も多く。
鑑賞の手引きも用意されてたのに退場直前に気付いたり、少し勿体ない鑑賞となってしまった。

それでも最後に来る事が出来てよかったかな。

在場時間:約105分

帰る頃には入館待機列はさらに長く。
庭美外観_夜_111029 夜の待機列_111029
観覧してる時間よりも、列に並んでた時間の方が長かったかも…



戦い終わって ~神々の黄昏~
メインたる庭園美術館が夜まで開いているので、ここぞとばかり昼間に詰め込んだプラン。
「ちょっと多いかな」とも思ったけど、軽めの展示も多かったので存外疲れなかった。

自転車走行距離:約55km
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