江戸園芸と明治建築と郷土史

久しぶりの自転車移動。
やっぱり、寒いと乗らなくなるねぇ…



◆緑と水の市民カレッジ
日比谷公園内にある、植物に関する生涯学習施設。
市民カレッジ_120114

企画展示『徳川3代将軍から、大名・庶民まで、花開く江戸の園芸文化―その保全と継承―』開催中。
園芸ポスター_120114
先週江戸園芸の資料を見て面白かったので、「鉄は熱い内に打て」的な連投策。

豊島区立郷土博物館では当然の事ながら豊島区を中心とした紹介だったが、コチラは江戸全体を対象にしている。
園芸展示室_120114 唐室_120114
江戸時代の温室“唐室”の再現模型や鉢植えが僅かにあったが、博物館ではないので基本的にはパネル展示。



内容は小冊子にまとめられているようなので、ソチラを購入。パネルは流す程度に。



展示コーナーの他には都内の公園や庭園・緑地の情報コーナー、植物専門の図書館がある。
日比谷公園に足を運んだ際には是非覗いてみてほしい。きっと緑の中を歩きたくなる、いい施設だ。

在場時間:約55分



◆貨幣博物館
お目当てはテーマ展示『明治期の日本銀行支店建築 ―建築家 辰野金吾・長野宇平治―』
日銀支店の建築を写真を中心に図面、書状・日誌を交えながら紹介。
正直な所、小さい展示だしジックリ鑑賞と言うほどでもない。
大阪、京都、小樽は現存しているので、旅行の際には是非見てみたい。

そのあと常設展示の世界各国の紙幣・貨幣を見て回る。
お金は小さい面の中にデザインを詰め込むので象徴的な図案が多く、示すものが分かりやすくて面白い。

いつ来ても見学者がそこそこ居るが、とても静か。絨毯敷きで暗めの照明と相まって、大変落ち着いた空間。
この雰囲気が好き。人にオススメしたい博物館の一つ。

在場時間:約45分



◆印刷博物館P&Pギャラリー
ちょうど移動ルートの途中にあったので寄り道。
『世界のブックデザイン2010-11』開催中。

「世界で最も美しい本コンクール」の入選作と日本を含む世界7カ国の書籍を200冊以上展示。
全てに選考ポイントが解説されているうえ、直接手にとって読むことができる。
どれも面白く、ちゃんと見ようとすると大変な時間を要する。先も詰まっているので、10分だけ見て退場。
日を改めてジックリ見よう。



◆中野区立歴史民族資料館
中野資料館外観_120114
初めて来る施設。





まずは特別展『調理と食器の5000年~ 縄文土器から炊飯器まで~』
調理5000年展示室_120114
内容はタイトルのまま、古代から現代までの調理器具と食器を紹介。

縄文時代から古墳時代は石器と土器。
他の博物館で何度も見た事あったが「何に使うんだろ?」とずっと不思議に思っていた古墳時代の土器。
甑_120114
名前は甑(こしき)。
米の入った袋を入れ、水を入れた甕に嵌め込んで加熱調理してた。古代の蒸篭。

お次は室町時代~江戸時代。
室町時代_120114

江戸時代1_120114 江戸時代2_120114 江戸時代3_120114
ここらになると、馴染み深い。

展示品が古墳時代からいきなり室町時代に時間が飛ぶ。
奈良~鎌倉時代、中野区周辺には人が住んでなかったらしい。
「大和政権の国府があった府中あたりに人が集められてた」説。

近代になるとガラス瓶や缶が登場。
近代_120114
食料・飲料の長期保存や輸送が可能に。

順路の最後はコレ。
便器_120114
見事にオチがついた!お見事!





もう一つ特別展開催中。
伝カの方法_120114
『(伝)(カ)の方法 資料の由来』
美術・工芸品では作者がハッキリしない場合
(伝):~と伝わっている
(カ):~だろうか?

という表記を用いる。
そんな作品を集めた展覧会。

“伝 ○○”はよく目にするけど“○○ カ”は初めて見聞きした。

英一蝶(カ) すす払い
英一蝶_120114 英一蝶署名_120114
他にも円山応挙(カ)、谷文晁(カ)、狩野探幽(カ)、etc,etc…
鑑定の際に署名や印が真正であるか調べる事があるが、あくまでも情報の一つ。
作風からの推定もあるし、分析機による科学的な分析・調査も珍しくないらしい。

展示の〆として、
鑑賞ポイントは作者名の真偽や知名度、ましては鑑定額だけではない。
最も重要なのは「その作品に感動するかどうか」だし、作品がその地域に残された歴史的意義と作品を伝えてきた人々の思いも忘れてはならない。

↑とまとめている。
確かに… 目が覚める思いだ(汗)





最後に常設展示を見学。
中野常設展_120114

持ち手に象をあしらった短銃。
象型短銃_120114
徳川吉宗に献上された象は浜御殿(旧芝離宮恩賜庭園)で飼育された後、中野村の源助に預けられた。

徳川綱吉愛用の犬形湯たんぽ。
犬型湯たんぽ_120114
生類憐みの令発布後、中野には犬の保護施設が置かれていた。
本物の犬抱えて寝たほうが暖かいかもしれない(笑)

井上円了コレクションより、アルマジロの小物入れ。
アルマジロ_120114
見事に丸い。ちなみにヤブイヌの主食はアルマジロで、こんな風にキレイに皮・甲羅を残して肉を食べます。





展示ではないけど、トイレの表示。
トイレ_120114
この力強さが好き。

パンフも個人的に凄いツボ。
中野おめでとう_120114
えも言われぬ勢い、力強さ。





展示規模は決して大きくないが、よくまとまっていて面白かった。
キャプションの漢字に全て振り仮名が添えてあるのも好印象。
次の特別展も是非足を運びたい。

在場時間:約160分



戦い終わって ~神々の黄昏~
民族資料館で井上円了が創設した『哲学堂公園』の紹介映像があった。
哲学をテーマにした公園で、独特な雰囲気があり凄い面白そう。
東洋大学の博物館で井上円了に関する特別展もあるし、哲学堂公園と併せて行ってみようと思う。

自転車走行距離:約62km
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