渋谷

曇りのち雨の天気予報。
電車移動で渋谷へ。



渋谷区立松濤美術館
『ロイヤルコペンハーゲン ビングオーグレンダール』展を観覧。
RC_BG_120422.jpg

両窯のアール・ヌーヴォー期作品がずらり。

入場してまず目を惹いたのはトカゲやカタツムリ、魚等の装飾が付いたRCの作品群。
写実的絵付に釉薬の光沢、ヌルヌル感が物凄い!
美しさとチョイキモが同居している。

シンプルな造形、淡くやわらかい色彩のRC。
B&Gは彫塑的な造形に陰影や濃淡が強い色彩、と対照的。

作品が美しいだけでなく、比較しながら見られるのが面白かった。



松涛美術館初めてだったけど、建物もなかなか。
松涛美術館_120422
石積み調で落ち着いた雰囲気の概観。

館内はドーナツ状。
中庭_120422
中央の吹き抜け部は地階に噴水が設置されている。

階段も曲線的でチョット面白い。
階段_120422
吹き抜けや階段を思わず覗き込んでしまうのは、人間の本能だと思う。



在場時間:約85分



たばこと塩の博物館
年間パスを買って入場。スケジュールを見るに、今年度は何度か足を運びそうなので。
たばしおパス_120422
明治~大正期のたばこパッケージか引札だろうか。
なかなか味わいのあるデザインでイイね。





特別展『嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した掌上の宝石』開催中。
欧州(主にフランス)と中国の嗅ぎたばこ入れを紹介する展覧会。


薬草として新大陸から欧州に伝わったタバコ。まず医療品として嗅ぎたばこが上流階級のあいだで広まる。
最初はボンボニエール(菓子容れ)を容器としていたが、やがて専用容器「スナッフボックス」がつくられるように。
貴金属や宝石で装飾された「ゴールドボックス」にウットリ。金台に精緻な絵付けを施し、エナメル仕上げ。手のひらサイズに美しさ・華麗さが凝縮されている。
上流階級の人々にとって嗅ぎたばこ入れは欠くべかざる装身具となり、嗅ぎたばこ作法は社交界での人物評価にも繋がるほど重要視される。

19世紀には一般庶民の農家まで嗅ぎたばこは普及。木や角、合金、張子といった素材の嗅ぎたばこ入れが作られる。
上流階級の様な豪奢さはないけど、材質の風合いがよく出て、素朴な雰囲気で味わい深い作品ばかり。


もう一つの舞台は中国。
欧州から献上品として嗅ぎたばこは伝播。やはり最初は医療品として上流階級から普及。
欧州に比べ湿気が多いので、箱ではなく機密性の高い瓶に収められ、鼻煙壺が作られるようになる。
素材が実に多様。貴石、ガラス、磁器、金属、木材、貝、琥珀、etc,etc…
コレ等もまた精巧細緻、見ていて飽きが来ない。

現在中国では嗅ぎたばこ文化は殆ど残っておらず、鼻煙壺もほぼ製作されていない。
そんな中でも透明ガラスの内側から絵付けをする“内画鼻煙壺”は今でも盛んに製作されている。
技法が民間から考案され、美術品、土産物としてその地位が保たれているらしい。
実物に触れる機会があったら、一つくらいは欲しいなぁ。


欧州、中国共に最初は宮廷から流行した嗅ぎたばこ。
当時の宮廷文化の紹介として、欧州はドレスや扇に香水瓶セット、中国は故宮の写真を展示。
コレ等も嗅ぎたばこ入れに劣らず素晴らしい。特に精緻で豪奢な扇には魅入ってしまった。


嗅ぎたばこ入れをただ並べるのではなく、伝播経路や時代背景をまじえて紹介。
豪華・美麗な品々は勿論素晴らしいが、歴史の勉強もできて知的好奇心も充たされる。イイ展示だった。





展示に関連した特別講演にも参加。
テーマは「中国と中央アジアの嗅ぎたばこ文化」

写真や切手、文献の挿絵のスライド上映しながら、先生の紀行・見聞語り。
たばこの基本的な紹介からはじまり、中央アジアの嗅ぎたばこ“ナス”を求める旅の話など。
様々なエピソードは世界各地の地域性がうかがえる。たばこを抜きにしても、面白かった。



在場時間:約285分



戦い終わって ~神々の黄昏~
展示はメチャクチャ良くて、充実した時間を過ごせた。
でも雑貨屋、書店、ゲセにも行きたかったな… 2カ所で一日終わっちゃった。
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