沼袋~王子~駒込

天気がイイので自転車移動。



◆哲学堂公園
お目当ての博物館の開館時館前に着いてしまったので、チョット時間つぶし。

哲学者・井上円了が創立した、哲学修養のための公園。
各施設に色々な意味が込められていて、面白い。

“宇宙館”
宇宙館_120526
哲学が宇宙の真理を研究する学問であるとの観点にもとづき、名付けられた講堂。

“絶對城”
絶對城_120526
こちらは図書館。万巻の書を哲学界の万象とみたて、それを読み尽くせば「絶対の妙境」に到達する。

“狸燈”
狸燈_120526
タヌキのお腹を掻っ捌いた灯篭。
井上円了センセイ曰く「人間の心情は狸に似ており、しかも、時には光輝ある霊性を発する事もある」

他にも様々な施設があり、どれも凄いイマジネーション。
施設抜きでも、敷地内の勾配が結構あり、散策してて面白い。

また時間があれば、ユックリ歩きたいな。

◆中野区立歴史民族資料館
お目当ての展示は、金環日食記念のミニ企画展示「月と太陽」
月と太陽_120526
科学館やプラネタリウムでは関連企画をやっているが、郷土系博物館は珍しい。

日食が起こった年の中野の様子を写真で紹介したり、昔の理科の教科書や月と太陽が刻まれた板碑など、月と太陽に関連した収蔵品を展示。

その中でも異彩を放っていたのがコレ。
インド日食1_120526 インド日食2_120526
09年7月、インドでの皆既日食観察風景。
日本では屋久島~奄美大島が皆既帯に入ったが、天候不順で観察できなかったらしい。
で… 何故インドなんだ!
7月末から『インド・カレー・中野展』なる展示があるらく、コレで謎が解明できるのかもしれない…

それにしても説明無く突然インドが出現するって、どういう事なんだってばよ!



企画展示をもう一丁。
中野の原点1_120526
区政80周年記念『中野の原点・発掘展』
中野の原点2_120526 中野の原点3_120526
中野区内の考古発掘調査の歴史を紹介。

壷や皿状の土器が並ぶ中、目に止まったのが男子と馬の埴輪。
埴輪と馬_120526
欠損もなく大変キレイな状態。
穏やかな表情で、凄いカワイイ! (*´ω`*)



在場時間:約20分



◆東京家政大学博物館
家政大学博物館_120526
初めて見学する施設。

まずは企画展示『きせつを楽しむ ~年中行事と行事食~』
花見やひな祭りから始まり、正月・節分まで、季節々々の行事とそれに伴う食を紹介する展示。
今は農業技術や冷凍技術の向上で一年中何でも食べることができ、クーラーや暖房の普及で肌に感じる季節感も徐々に失われつつある。
年中行事も農作物の豊作や成長・健康を願うというよりは、企業活動の商材として扱われるモノが少なくない。
昔の人に比べ、季節の移り変わりや自然に対する感受性は低下してるなぁ。

常設展示で素晴らしかったのは、インドネシアの影絵人形『ワヤン』コレクション。
精巧微細な彫り抜きは凄い技術。
影になってしまうのに、鮮やかな色彩が施されており、人形その物が芸術として成立しうるレベル。
超美麗!



企画展でお花見弁当等の行事食、常設展示にも米食文化を紹介する寿司や団子の模型。
どれも美味しそうで、やたらお腹の空く博物館だった(笑)



在場時間:約90分



◆紙の博物館
ぐるっとパスを利用して、入館料¥300→¥0

企画展示『紙漉図絵』開催中。
平安時代の書物『延喜式』に記されて以来、永らく記録として残されてなかった紙漉き技術。
地方や家ごとに、伝承されてきた門外不出の秘術だったらしい。
しかし、江戸時代に入り諸藩が殖産興業の一環として紙漉きを推奨すると、生産・流通量も増え、紙漉き工程の記録が残されるようになる。
絵巻や刊本の絵図から江戸時代の紙漉きの様子を紹介する展示。

その中から『紙漉大概』
紙漉大概1_120526
全工程を確認できる最初の絵図らしい。(1784年)

紙漉大概2_120526 紙漉大概3_120526
なかなか色彩豊か。

絵だけでなく説明も入っているが、現代人にも読めるのが面白い。
紙漉大概4_120526
「竹簀の上に楮の皮を載せて 川水に夏は一日冬は一日一夜程つけて 能浸し黒皮を取ル也」
紙漉きって確か冬が時期だったはず。冷水に浸かりながらの作業、なまなかな事ではない。



こうやって人々の営みを描いた絵図って、色々と想像を働かせやすく、見ていて面白いな。



在場時間:約60分



◆東洋文庫ミュージアム
初めて観覧する施設。
アフリカ~東南アジアと、幅広い地域に関する資料を集めた博物館。



展示室で一番インパクトあるのは「モリソン書庫」
モリソン書庫1_120526
天井までぎっしりの本。大迫力だ。
モリソン書庫2_120526
所々に挟まっている白い紙は資料の貸出カードらしい。

コレはチベットのお経。
チベット大蔵経_120526
紙を綴じずに一枚ずつ積み重ねる珍しいスタイル。
積み上げた側面に模様が彩色されており、美しい。
ても、凄い読みにくいだろうな(笑)



企画展示は『東インド会社とアジアの海賊』
新旧東インド誌_120526 モンナヌス日本誌_120526
洋書の精細で美しい挿絵にウットリ。
国姓爺_120526 紅毛雑話_120526
和籍では明朝と対立した海賊・鄭成功をモデルにした「国性爺合戦」や、オランダ経由の西洋事情をまとめた「紅毛雑話」など。

コレは19世紀初頭の清朝兵士。
虎耳兵士_120526
イギリス使節団の随行画家によるモノなんだけど、虎耳全身タイツって…
ピカチュウパジャマみたいだ(笑)



解説パネルは資料名と説明の他に、キャッチコピーが付いていた。
国富論1_120526 国富論2_120526
歴史的な意味や内容、展示の要旨を端的に理解できてイイな。
それに「書物」という比較的お堅い展示品のイメージが少し柔らかくなる気がする。

音声ガイドが流れていたが、決して鑑賞の邪魔にならない絶妙な調整。タッチパネルで部分を拡大して見られる資料もあった。
導入展示に関しても、東洋文庫の設立経緯や特徴がよくまとまっていて分かりやすい。
展示は丁寧で、細やかな部分まで考えられているな、という印象が強い博物館だった。


在場時間:約150分



戦い終わって ~神々の黄昏~
東洋文庫と六義園のペアチケットがお徳で買ったけど、時間が足りずに六義園は保留。
また来ないと。


自転車走行距離:約66km
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